お椀を伏せたような滑らかなシルエットが美しい、伊東のシンボル『大室山』。
大室山
伊東八景の一つでもある休火山。
『大室山』は伊東市にある休火山だ。
標高580mの山で、山頂に直径300mのすり鉢状の噴火口を持っており国の天然記念物に指定されている。
季節によって色の変わる草山としても知られており、冬の枯れ色から山焼き後の黒、若葉の黄緑に夏の深緑、ススキの黄金色と四季折々の違った色を楽しむことができるのだ。
アクセス及び駐車場について。
公共交通機関を利用する場合は、伊東駅もしくは伊豆高原駅から東海バス『シャボテン公園行き』乗車に乗車し、終点で降りれば目の前が大室山だ。
車での来訪も、普通自動車300代収容可能の大きな無料駐車場があるため問題なく停めることができる。
リフトで山頂へ。
『大室山』は山肌や山野草などの保護する為に登山を禁止しているので、山頂へはリフトで登ることになる。
リフト(往復のみ)の料金は
大人(中学生以上)¥500
小人(4才以上) ¥250
営業時間は
3/6~3/15 9:00~16:45
3/16~9/30 9:00~17:15
10/1~3/5 9:00~16:15
1/1 5:40~16:15(元旦早朝営業)
となっている。
乗車券の販売は、営業時間15分前までとなっているので注意しよう。
山麓駅よりリフトに乗って5分程度で山頂駅に到着だ。
噴火口をぐるりと1週、約1kmのお鉢めぐり。
山頂はさえぎるものがないので、360°の大パノラマを堪能することができる。
夏でも風が涼しくて気持ちが良いスポットだ。
噴火口のまわりはぐるりと1週、整備された道になっており、約1kmの「お鉢めぐり」を楽しむことができる。
見晴らしがいいので、まるで空中を散歩しているかのような爽快感がたまらない。
相模湾に浮かぶ大島に伊豆七島、天城連山に富士山、箱根へ続く山並と歩みを進めていくごとに景色が変化していくので、ゆっくりと散策を楽しもう。
リフト山頂駅の反対側が大室山山頂、三等三角点となっている。
ちなみに噴火口であるお鉢の中にはアーチェリー場があるのがユニークだ。
ダイナミックなイベント「山焼き」。
『大室山』で毎年2月の第2日曜日に行われる「山焼き」は、700年もの歴史がある伝統行事だ。
害虫を駆除するため、かつ新芽の発芽を促すために行われる「山焼き」であるが、近年では多くの観光客が訪れる一大イベントでもある。
20~30分ほどで大室山全体が燃えていく様はまさに圧巻!
実にダイナミックな行事なのである。
「山焼き」が行われる日は観光客が多く、駐車場も混雑する。
9時頃までに行けば駐車場に車を停めることができるが、帰りの道も大渋滞するので山焼きが終わった後にすぐ帰らずゆっくり観光するといいだろう。
さくら名所100選の地に認定されている「さくらの里」。
『大室山』の麓にある「さくらの里」はその名の通り、たくさんの桜を見ることができるスポットである。
「桜といえば春」という常識を覆し、「さくらの里」では約40種1500本もの桜が9月中旬から5月初旬にかけて咲き乱れるのだ。
約8ヶ月間にわたり、様々な品種の桜が絶え間なく花開いていくのでいつ行ってもお花見が楽しめるのが魅力的。
とはいえ、やはり一番多くの種類の桜が咲くのは4月であるため、色々な品種を見たい!という人は春に行くのがオススメだろう。
四季折々の美しい景観を楽しもう。
つるりと丸い、ユニークな山容が特徴的な『大室山』は、伊東のシンボル的存在として人気のある山だ。
四季折々に色を変える山の姿や、山頂からの大パノラマ、麓の「さくらの里」など見どころがたっぷりあるので、何回訪れても楽しめるスポットだと言えるだろう。